| 著者: | 森巣 博 | 
| 読み: | もりす ひろし | 
| 題名: | 『無境界の人』 | 
| 出版: | 集英社文庫 | 
| 発行: | 2002(1998) | 
| 読了: | 2004/01/03 | 
| 評価: | B: ★★★★ | 
| 感想: | 
 オーストラリアでヤッチャンとその恋人と、3人で泳いだギャンブルと日本人論と個人の尊厳の物語。 小林紀晴『アジアン・ジャパニーズ』を取上げて「自分探し」「エスノセントリズム」をケチョンケチョンに叩いているくだりでは腹を抱えて笑った後に背筋が寒くなった。自分も人のこと笑えないではないか。 森巣博の作品を時間を逆にたどりつつ4冊読んでみた。寄り道も一番多いし一番まとまっていない。荒削りな魅力もあるけどやっぱり『神はダイスを遊ばない』が最高かな。  |