| 著者: | 竹内 洋 |
| 読み: | たけうち よう |
| 題名: | 『教養主義の没落―変わりゆくエリート学生文化―』 |
| 出版: | 2003 |
| 発行: | 中公新書 |
| 読了: | 2003/08 |
| 評価: | C+: ★★★ |
| 感想: |
旧制高校、帝大、ベビーブーマー以降のキャンパス文化の比較、岩波書店という文化装置、石原慎太郎や吉本隆明の受けとめられ方、大衆とインテリ、農村と都会の対比などの観点から「教養」の移り変わりを検証する。 帯に書いてあった「読まなければならない本、というものがあった…。」という惹句が気に入って手にとってみたのだが、目の付けどころや方向性はよかったのに著者の力量不足と方法論の古さで失敗していると言わざるを得ない。 この後に読んだ『こころ』や『「民主」と「愛国」』に関する予備知識が得られたという点でよい参考書にはなった。 |