| 著者: | 内橋 克人 |
| 読み: | うちはし かつと |
| 題名: | 『不安社会を生きる』 |
| 出版: | 文春文庫 |
| 発行: | 2002/06(2000/04) |
| 読了: | 2003/07/27 |
| 評価: | C: ★★★ |
| 感想: |
あの迫力と明快さはどこへいってしまったのか。政府官僚政治家財界代表者らの主張が、その表向きの言葉とは裏腹に庶民にきつい結果をもたらすことになる、という通奏低音は明確。騙されるなという叫びもよく聞こえる。しかし根拠や代替案がいま一つ迫ってこない。 読み手が「あちら側」へ行ってしまったから?とも思ったが、他に経済について書かれたものを読むようになったから、というのが自己分析。宮崎哲弥の規制緩和万能否定論と比べてしまうと、素朴な怒りや疑問を出発点にしているところまでしか評価できない。 |