| 著者: | 川上 弘美 | 
| 読み: | かわかみ ひろみ | 
| 題名: | 『おめでとう』 | 
| 出版: | 新潮文庫 | 
| 発行: | 2003/06(2000/11) | 
| 解説: | 池田 澄子 | 
| 読了: | 2003/07/21 | 
| 評価: | B: ★★★★ | 
| 感想: | 
           男女の機微を川上らしいやさしさと冷たさで描いた短編集。とても悲しい別れ話をしているのに、ふと視野の片隅にとまった相手の肩にぴろんと出ている糸くずが気になって仕方がない。でも切ない。でも糸くずが気になる。あんなにやさしかったのに。そんな感じかな。 解説がなかなかよかった。今まで目にしたことのない観点から川上作品を的確に評価していると感じた。知らない人だったが職業「俳人」とあるのをみて納得。  |