| 著者: | 司馬 遼太郎 |
| 読み: | しば りょうたろう |
| 題名: | 『城塞―下―』 |
| 出版: | 新潮文庫 |
| 発行: | 1976/12(1972/02) |
| 読了: | 2003/02/28 |
| 評価: | D: ★★ |
| 感想: |
せっかく中巻で盛り上がったのに、クライマックスに向かうどころかどんどん話が発散して非常にぼんやりした読後感しか残らない。もう下巻だというのに新しい登場人物が次々と現れては紙面を埋めてゆく。大阪城 = 城塞なんてそっちのけ。 この作品の主眼は「城塞」ではなく、本当に戦(いくさ)をしていたサムライたちの最後の瞬間をただただ紹介することにある。 |