| 著者: | 小川 洋子 |
| 読み: | おがわ ようこ |
| 題名: | 『ホテル・アイリス』 |
| 出版: | 幻冬舎文庫 |
| 発行: | 1998(1996) |
| 読了: | 2002/8/28 |
| 評価: | B+: ★★★★ |
| 感想: |
官能的とはこのこと。しびれた。 少し裏びれた海辺の町で少女が歳の頃50-60の男と出会う。時におろかで時にやさしく時に厳しいこの男に魅せられ虜になっていく少女。 物語の舞台が妙に抽象的。日本であることはロシア語の翻訳というキーワードで示されたりするが、男の住むところは最後まで○○島ではなくただの「島」だったり、固有名詞のきそうなところに一般名詞がくるので読書中不思議の国に迷い込んだような気になる。 |