| 著者: | 高島 俊男 |
| 読み: | たかしま としお |
| 題名: | 『漢字と日本人』 |
| 出版: | 文春新書 |
| 発行: | 2001 |
| 読了: | 2001/12/07 |
| 評価: | A: ★★★★★ |
| 感想: |
日本語は、文字が言語の実体であり音声はその影にすぎない奇妙な言葉だという。なるほど!の連続。 漢字やことばのつかいかたにうるさく、間違った中国の古典(特に儒教関連)の引用をしてインテリぶっている人たちをこき下ろしている人なのに、「漢字はそもそも日本語になじまない」「必要悪だ」「ひらがなを使え」とびっくり仰天の指摘をする。 過度な外国かぶれやコンプレックスを否定し、便利さや好き嫌いとは一歩引いたところで担わなければいけない文化や過去の遺産に思いを寄せる姿勢にも好感が持てる。 |