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呉 智英(くれ ともふさ)

『言葉につける薬』

本のデータ
著者: 呉 智英
読み: くれ ともふさ
題名: 『言葉につける薬』
出版: 双葉文庫
発行: 1998(1994)
個人データ
読了: 2001/11/19
評価: B: ★★★★
感想:

言葉遣いに関する蘊蓄本。世間で使われている間違った言葉遣い、間違っていると教養を振りかざす人の誤用、などを、中国の原典など由来にさかのぼって解説。好感を持ったのは、著者の以下のような姿勢。

・言葉が乱れているというが、俗語が乱れているのは当たり前のことであって、今に始まったことでもない。悲しむべきは単語の乱れでなはなくロゴス(論理・言葉)の乱れである。

・「美しい言葉を使うべき時には美しい言葉を使い、汚い言葉を使うべき時には汚い言葉を使えばいいし、美醜というものは、正否とはちが」う (p.211)

$Revision: 1.4 $, $Date: 2003/06/29 20:33:31 $

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