| 著者: | 酒見 賢一 |
| 読み: | さけみ けんいち |
| 題名: | 『墨攻』 |
| 出版: | 新潮文庫 |
| 発行: | 1994(1991) |
| 受賞: | 中島敦記念賞受賞 |
| 読了: | 2001/10/26 |
| 評価: | B: ★★★★ |
| 感想: |
墨守ではなく墨攻。マンガを読んでいたときには気が付かなかったが、堅い守り、という意味で使われるのは「墨守」なのに、この本のタイトルは「墨攻」。 非攻を特徴とする思想&実践集団墨家の革離はいかに弱小国を守ったのか。20世紀の終わりになってみればあたりまえのような考え方も当時は過激派。そんな状況でいかに民衆や王侯に受け入れられていったのか? 守るべきものと捨てるもの、優先させるものと後回しにするもののビジョンを明確に示したそのリーダ振りに惹かれる。 |