| 著者: | 久世 光彦 |
| 読み: | くぜ みつひこ |
| 題名: | 『早く昔になればいい』 |
| 出版: | 新潮文庫 |
| 発行: | 1998(1994) |
| 読了: | 2001/08/07 |
| 評価: | C: ★★★ |
| 感想: |
老いの入口にたった主人公が故郷を訪ねて少年時代に関わった狂女しーちゃんを思い出す。そのうちに現実と幻想が入り乱れ始めて、、、 テーマが分散していて物足りない。正気と狂気の境目のあいまいさ、しーちゃんの死の真相、幼い性と老いても変わらない性の対比、など面白さのかけらや糸口はたくさんあるのにそれぞれの扱いが軽い。 独特世界の構築という意味では際だっているだけに残念。 |