ちょっと知的な不条理物語。「夫婦茶碗」「人間の屑」の二編。
作者が狂気を描きたかったというのはよ~く分かるが、それ以上でもそれ以下でもない。狂気を描くことによって何を・誰を倒したかったのか、仮想敵が見えない。
筒井康隆の解説のビアスを引いた解説とは何か論は面白い。