| 著者: | 笠井 潔 |
| 読み: | かさい きよし |
| 題名: | 『バイバイ エンジェル』 |
| 出版: | 創元推理文庫 |
| 発行: | 1995(1979) |
| 読了: | 2001/05 |
| 評価: | B-: ★★★★ |
| 感想: |
何とも不思議な不思議な物語。 ミステリーとはこういう作品のことか。 作中で何度か行われる名探偵の推理がその度になるほど!と思わせるのに、それが何度もひっくり返る面白さ。 作品の舞台がフランスなのに、主人公の一人が日本人矢吹駆で神秘的な東洋の云々というのはちょっと興覚め。 矢吹駆の口から発せられる様々な哲学、ちょっと分からない。音楽でも「教養」のにおいがプンプン。福田和也のようなバックグラウンドがあれば別なのかもしれないが、僕はここで損をしているのかも。 |