| 著者: | 伊集院 一馬 |
| 読み: | いじゅういん かずま |
| 題名: | 『ヌサリ』 |
| 出版: | 八千代出版 |
| 発行: | 2001 |
| 読了: | 2001/05/14 |
| 評価: | B+: ★★★★ |
| 感想: |
奄美を舞台にしたミステリー。民俗学の調査に出かけた先の沖之島で友人の失踪、殺人が起きる。 登場人物が魅力的。作者が登場し、第二の語り手に彼の日記が使われるなど洗練されていないところもあるが、作品全体が生き生きとした水々しさに覆われて好感が持てた。 祖父を主人公とした、親族や共同体の枠・役割に生きた男の物語、という読み方をしたせいか、辻仁成の「白仏」を思い出した。 樋口ママ推薦。 「ヌサリ(宿命)」って何か最後まで分からなかった。: -( |